保育園で楽しく働くには人間関係が大きく影響してきます。
今は男性保育士も少しずつ増えてきましたが、まだまだ女性保育士がほとんどの割合を占めている園が多く、女社会では初めの印象で、その後が大きく変わるといっても過言ではありません。
保護者の送り迎えもお母さんが来られる場合が多いので、女性と関わることが本当に多い職場です。
今まで公立・民間の保育園、幼稚園、福祉施設の5施設で計20年間勤務してきた現役保育士が、新人保育士の皆さんが良いスタートが切れるよう、実体験を交え大切な心構えをお伝えします。
人間関係って、どうやって築いたらいいんですか?
とても不安です。
そんなに心配しなくても大丈夫!
難しいことはないから、事前に知って意識することで良いスタートを切りましょう。
時間に余裕を持って行動しよう
- 勤務開始時間の15分前には園に着こう
- 5分前行動を意識しよう
- 提出物は必ず期限を守ろう
当たり前のことですが、社会人として時間を守ることはとても大事なことです。
遅刻をしたり期日を守れない人は信用がなくなってしまうので、しっかりと時間を意識して行動して下さい。
特に通勤は交通事情や急なトラブルなどの影響を受ける事がある為、余裕を持って早めに出発しましょう。車で通勤する場合は駐車場や近くのコンビニで、少しリラックスしてから仕事を開始するのもいいですね。
保育園は朝早くから遅くまで開園している所が多いです。その為早番や中番、遅番など様々な勤務時間での交代勤務がほとんどです。
早番で鍵を開ける人が、遅刻したらどうでしょうか?
早番でも基本2人以上の保育士での対応になりますが、鍵が開かなかったら登園するお子さんをお預かりする事ができません。そうすると、保護者も出勤時間に間に合わなくなってしまいます。
新人でもプロ意識をしっかり持って対応しましょう。
今でも10分前には園に着き、ロッカーでの身支度と、トイレを済ませ5分前にはクラスに入っています。何事も5分前行動を意識すると、焦らなくていいですよ。
児童票や園だより、研修報告、検便、製作物など期日が決まった提出物がたくさんあります。
書類は新人のうちは、クラスリーダーや主任保育士に事前に見てもらってからの提出になることが多いので、その際訂正箇所があることも想定し早めに取り掛かりましょう。
時間にゆとりを持つことで、心にも余裕が生まれます。
笑顔で明るく挨拶しよう
- 「おはようございます」
- 「よろしくお願いします」
- 「ありがとうございます」
- 「お先に失礼します」
- 「今日から働かせていただく〇〇です」
- 「担任の〇〇です」
全て簡単な挨拶ばかりですね。改めて教えてもらわなくても・・・。
そう、とても簡単。基本の挨拶で大丈夫!
ただ、笑顔ではっきりと相手に聞こえるように、自分から挨拶することがとても大切なんです。
先輩保育士や、保護者、子ども、近隣の方々などに自分から笑顔で挨拶しましょう。
ただ、その場の空気を読むことも、とても大切です。
電話中や、子ども達を集めて絵本を読んでいる際は、会釈をしたり、落ち着いたタイミングで挨拶をするようにしましょう。
気持ちの良い挨拶が人間関係の第一歩です。
身だしなみに気を使おう
- 清潔感のある服装にしよう
- 髪の毛は染めず、長い人はゴムで結ぼう
- 爪は切り、ネイルはしない
- つけまつげはせず、濃いメイクは避けよう
私が実習に行った園の保育士さん達は、バッチリメイクをしていました。
服装も自由でいいですよね?
若い新人保育士さんはおしゃれをしたいと思いますが、初めは清潔感のある服装を心掛けましょう。
あなたを見ているのは先輩保育士だけではありません。保護者の方々や、何より子ども達が見ています。
私も自分の子どもを保育園に預けている時、先生方の服装や雰囲気を見ていましたよ。
もちろん人となりがわかり、子どもが先生のことを大好きになれば、見た目が多少派手でも気にしません。
またピタッとしすぎたり、大きすぎる服装もおすすめしません。よれよれのTシャツや、穴の開いた靴下、萌え袖などもやめましょう。
清潔感があり、自分の体型に合った動きやすい服装がおすすめです。
まだ経験が浅い新人のうちは、服装や髪型でマイナスなイメージを持たれないよう注意して下さい。
仕事に慣れてきたら、職場の雰囲気に合わせて少しずつ個性を出していって下さい。
爪はしっかりと切り、ネイルやつけまつ毛をするのは絶対にやめましょう。
これは保育に携わる人が、必ず守らなければならないことです。
爪が伸びていると、子どものやわらかい肌に当たってしまった時傷をつけてしまいます。
そして爪が長いと、中が汚れていて不衛生ですね。
実際、同じクラスの保育士の爪が子どもの顔に当たって、傷をつけてしまった事があります。
保育士の意識の低さから、子どもに傷を付けることはあってはならないことです。
また、もしマニュキュアが剥がれて落ちてしまったらどうでしょうか?
乳児はなんでも口に入れてしまうので、剥がれたマニュキュアを食べてしまいます。
含まれている化学物質が、体の中に入ることを気にする保護者も当然いるので、園にクレームが入る場合があります。
爪が欠けやすい、割れやすいなどの事情がある人は勤務する園に相談してみて下さい。
つけまつ毛も一緒です。
大切なお子さんをお預かりしている意識をしっかりと持ち、子ども達のお手本となり憧れの先生になってくださいね!
ホウレンソウをしっかりしよう
「ホウレンソウ」も仕事をする上で、とても大切なことです。
報告・連絡・相談ですね!
なんとなく分かりますが、具体的に教えて下さい。
では、私が勤める保育園での理解を伝えますね。
- 報告・・・先輩保育士、園長などに指示された仕事内容に対して、経過を伝えること。怪我などの突発的なことがあった際に伝えること。
- 連絡・・・保育に関する情報をお互いに関係者に伝えること
- 相談・・・自分では判断や解決ができないことや、疑問点について助言をもらうこと。
保育園では子どもの様子や、保護者からの連絡、行事の進み具合など、職員間で共有する必要のある情報がたくさんあります。
特に、早番や遅番、土曜日保育で合同保育になった際は、伝え忘れが無いよう注意しましょう。
円滑なコミュニケーションが良い人間関係を築きます。
新人保育士が女社会でスタートを切る際に心がけるポイント まとめ
時間を守る。挨拶をする。身だしなみに注意する。報告、連絡、相談をする。
どれも当たり前で簡単なことばかりでしたね。
しかし長い保育士生活の中でそれが出来ず「この新人さん使えないなぁ・・・」って思うことが何度かありました。
だからこそ意識して行動するだけで、先輩保育士や保護者の信頼を得られ、良い人間関係が築けるはずです。
せっかくの保育士デビュー!
簡単だけど、とても大切な心構えを心に刻んでいいスタートを切って下さい。