内定をもらい、4月から晴れて保育士1年目としてスタートする新人保育士の皆さん、子ども達と関わるのを楽しみにしている反面
「ちゃんと務まるかなぁ・・・」
「何か準備しておいた方がいいかなぁ・・・」
「先輩たちと仲良くできるかな・・・」など不安になっていませんか?
今まで公立・民間の保育園、幼稚園、福祉施設の5施設で20年間勤務してきた現役保育士が「今からしておいた方がいいよ!」というポイントをアドバイスします。
教科書では教えてくれない、先輩保育士の心の声も交えてお伝えします。
先輩たちはどんな所を見ているのかを知り、事前に準備をする事で心に少し余裕を持って、良いスタートを切りましょう。
定番のピアノの練習をしよう
園歌やおかえりの歌など定番の曲を練習しよう
- 「おはようのうた」
- 「おかえりのうた」
- 「おべんとうのうた」
- 「さんぽ」
- 「てをたたきましょう」
園歌がある保育園が多いです。
園歌は必ず歌詞をしっかりと覚えて、楽譜を見なくても弾き語りができるようにしておきましょう。
毎日の朝の会や帰りの会、行事の際などで歌います。
また、「さんぽ」「てを叩きましょう」など定番の歌も弾けるようにしておきましょう。
季節の歌の練習をしよう
- 「おはながわらった」
- 「はるがきた」
- 「せんせいとおともだち」
- 「ぶんぶんぶん」
- 「ありさんのおはなし」
また季節の歌もいくつか弾けるようになっておくことをおすすめします。
4月はおすすめの曲で乗り切り、ゴールデンウィークでまた弾ける曲を増やしましょう。
複数担任がいても1人でピアノを弾きながら歌い、子どもの様子も見なければいけない場面が多くあります。
ピアノが苦手な人こそ早めの練習!
しっかり練習して、子ども達の前で、自信を持って楽しく一緒に歌いたいですね。
ピアノ練習のポイント
職員の欠席や、保護者対応中、またトイレに付き添ったりする時は自分1人で対応しなければいけません。
その時には新人でも1人で子ども達をひっぱっって行けるようにしっかりと練習をしておきましょう。
園歌や、園で決まっている歌の楽譜は保育園に事前に行った際に主任保育士などに「ピアノの練習をしたいので楽譜をください。」とお願いしましょう。
苦手でも一生懸命練習しようとする姿を見て、応援してくれるはずです。
【簡単】おすすめ楽譜紹介
ピアノが苦手な人は簡単な楽譜を用意しましょう。
ドレミのふりがなと歌詞が書いてあり、現場の保育士に人気な楽譜を紹介します。
基本的な家事ができるようになろう
保育園は子ども達が1日生活する場所です。一般の家庭でする掃除や洗濯、食器洗いなど一通りの家事をできるようにしておきましょう。
最近は雑巾が絞れなかったり、掃除機や洗濯機の使い方がわからない新人保育士が増えてきています。
もちろん就職してから優しく教えてくれるとは思いますが、正直「こんなことも出来ないの・・・」と心の中で思われると思います。
特に4月の年度始めはどの保育士も新しいクラスに子ども達でバタバタしてとても忙しく余裕がないのが現状。
- 雑巾の絞り方、洗い方
- ほうきとちりとりの使い方
- 洗濯物の干し方・たたみ方
- トイレ掃除の仕方
お母さんに教えてもらったり、ネットで検索して基本をマスターして下さい。
消毒液を使った掃除方法など詳しい事は、勤めてからしっかり教えてもらいましょう。
基本的な事ができる新人保育士さんは、「頼りになるなぁ」「しっかりお家で教えてもらって育ったんだなぁ」て思ってもらえます。
子どもをひきつける手遊び・教材を用意しよう
朝の会や、帰りの会、絵本の読み聞かせの前など注目して欲しい時に手遊びは子ども達をひきつけるのに大活躍。
場所を選ばず、何も持っていなくても先生の声と手があればすぐにできるので、いくつかレパトリーを持っておきましょう。
子ども達に人気な手遊び
- 「パンダうさぎコアラ」・・・「おいで、おいで」で始まるので子ども達を集めたい時に。
- 「はじまるよ」・・・絵本の読み聞かせ前など何かを始める前に。
- 「トントントントンひげじいさん」・・・アンパンマンにアレンジすることも。
- 「グーチョキパーでなにつくろう」・・・カタツムリや、ちょうちょになって人気。
- 「あたまのうえでパン」・・・スピードをだんだん上げて行くと子供たちが夢中に。
手遊びや歌につける振り付けなどは、園や一緒に組む保育士によって多少アレンジされている場合もあるので自分が覚えていたのと違う場合は勤める園に合わせましょう。
YouTubeなどで検索すると、どれも出てくるので何度も繰り返し、緊張していてもできるようにしておきましょう。
子ども達は先生の表情や、声の大きさ、手の動きなどよく見ているので自信が無い人は鏡を見て練習したり、友達に見てもらったりするのがおすすめです。
子ども達に人気なシアター
- 「おべんとうバス」
- 「やおやのおみせ」
- 「どんないろがすき」
- 「食いしん坊ゴリラ」
- 「3びきのこぶた」
またエプロンシアターや、マグネットシアター、手袋シアター、パネルシアター、スケッチブックシアター、紙皿シアター、ペープサートなども時間がある時に作って用意しておくと、子ども達をひきつけるのに役立ちます。
季節を問わず1年中使える物ばかりを紹介しました。
中には無料でダウンロードできコンビニなどで印刷して使える物もあるので、時間がある時に用意しておくことをおすすめします。
また市販で型から外すだけの簡単な物や、フリマサイトでは手作りされた物も出品されているので忙しい人は利用するのも良いですね。
子ども達をひきつける場面は本当にたくさんあります。
手遊びや、シアターなどを使って、しっかり子ども達の心を掴める新人保育士は「この人できるなぁ」「しっかり準備してきたなぁ」って思われる事間違いなし!!
園の基本情報を覚えよう
- 電話番号
- 正式名称・・・社会福祉法人〇〇会〇〇保育園など。
- 園長の名前・・・漢字、読み方間違わないように。
新人保育士でも1人の立派な職員です。
保護者から聞かれた際や、電話対応、散歩先でトラブルに遭った際などに園の基本情報は活躍するのでしっかりと覚えて下さい。
保護者や先輩保育士の信頼につながります。
新人保育士が内定をもらったら準備すること まとめ
今回紹介したことは私が5施設で長年働いてきた中で、新人保育士さん達に早めにやっておいた方がいいよ!というポイントに絞ってお伝えしました。あくまで私の体験からの情報なので参考にしながら勤める園の方針に合わせて下さいね!
子ども達はとっても可愛いです。そして癒されるし、元気をもらえます。
でも仕事は正直結構大変なのが保育士です。子ども達の大事な命を預かり、月齢や個々の発達に合わせた保育をしなければいけません。
私も新人の頃は入ってみて毎日新しい事、覚える事、やらなければいけない事だらけでパンクしそうになりました。
この記事を見てもらった人には、事前に準備することで少しだけ心に余裕を持って、子ども達と楽しく過ごせる事を願っています。
どの保育園も人手不足や、保育士を確保するのに苦労しているので、新人保育士さん達が来てくれるのを心待ちにしていると思います。安心して飛び込んで下さいね!