ライフステージに合わせ、転職をしながら今まで複数の保育園で働いてきた、現役保育士です。
皆さんは転職市場における自分の「価値」について考えてみたことがありますか?
「普段の仕事が忙しすぎて自分の市場価値なんて考えたことがない」
「どうせ自分なんて、どこにいっても上手くいかない」
こうやって考えることを放棄してしまい、なかなか行動に移せない人がたくさんいます。
ですが!
保育士は本当に転職の余地が大きい、非常に価値の高いお仕事です!!
今回は、元転職エージェント勤務のゆにさんに保育士転職について話を聞きました。
ゆにさん・・・大手人材会社にて500名以上の転職サポート経験あり。キャリアアップ支援を行なっています。
保育士は売り手市場なので、ぜひこの記事を読んでキャリアアップを目指したり、実際の転職活動に活かし、自分に合った職場を探してくださいね。
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保育士の転職市場における価値は高い
保育士の有効求人倍率
実は、保育士の転職市場における価値は高いんです!
全国の保育士の有効求人倍率は3.12倍。
全職種平均の1.44倍と比べるととても高いですね!
つまり保育士1人につき3つの職場が用意されています。
保育士の市場価値
保育士は様々な職場で求められています。
そして求める職場が多ければ多いほど、人材獲得の競争率が高くなり、それによって採用する側は
来てもらうために色々な努力をします。
【保育士の待遇の改善】や、【働き方改革】に対して、積極的に取り組んでいる職場は多く、
徐々にですが、働きやすい職場は多くなってきています。
・「今の職場は不満だけど、どこにいってもこの不満は払拭できない」
・「今の職場では家庭との両立が難しく、保育士自体を辞めて家庭に専念したい」
と思っているそこのあなた!
あなたは自分の経験を最大限活かし、満足に働けるチャンスを自から逃してしまっています!!
ぜひ一度他の保育士の仕事も見てみてください。
保育士が活躍できる職場は多い
「保育士の働き方」というと、どんなイメージを思い浮かべますか?
・「園児の世話をする時間以外の事務作業が多く、長時間労働が避けられない」
・「有給取得をしたくても人手不足で取りづらい雰囲気がある」
・「園児に対する責任が重く、親からのクレームにも対応しなければならない」
こんなマイナスなイメージを持った保育士が多いのではないでしょうか?
【責任】に関することは仕事の特性上どうにもできませんが、
「適正なシフト管理」をすることでスタッフの休みは調整できます。
「ICT技術の導入」によって長時間労働を是正していくことも可能。
そういった「働き方改革を行っている職場」と、「そうでない職場」
前者の「働き方改革を行っている職場」を自分が見つけられるかどうかが大事な鍵になります!
また保育の形も色々とあり、一般的な保育園だけでありません。
「訪問保育」・・・「自宅で保育をして欲しい」というニーズに応えする
「在宅保育」・・・職場🟰自宅となり、自分の子どもと併せて依頼された子どもをみることができる
「企業内保育室」・・・社屋に保育ルームを併設している企業の保育を担う
などもあります。
「自分には今の職場しかない…」
と思わずに、ぜひ自分のライフスタイルに合わせた働き方を考えてみましょう!
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保育士転職を成功させる方法と注意点
転職を成功させる為の注意点は次の3つです!
- 転職軸を決める
- 質問リストを用意する
- 計画的なスケジュール管理をする
転職軸を決める
まずは自分のライフスタイルや現職の課題から次の職場に求めるものを明らかにします。
これは保育士に限りませんよね?
この時に大事なのが
「絶対に譲れない条件」を決めること!!
例えば「長時間労働による疲弊」が転職理由であれば、
「働き方改革が進んでおり、残業が少ない職場」が勤務先に求める条件になります。
つまりいくら
【年収の高いところ】
【職場が綺麗なところ】
【人間関係が良さそうなところ】
があっても、長時間労働が常態化している状況であれば、候補から外さなければいけません!
これが以外と難しい…
なぜなら人間は「特別良い点」を見つけてしまうと、感情のままに動き、他の点が見えなくなってしまう生き物だからです…
絶対に譲れない条件はしっかりと決め、その条件に従って行動するようにしましょう!
【絶対譲れない条件】を【優先順位1位】の条件とし、プラスアルファで求める条件の
【2位】【3位】【4位】ぐらいまで決めておきましょう。
その時に役立つのが「質問リスト」です!
・現場の組織体制にこの絶対に【譲れない条件】をもとに、追加で転職先に求めるものを3つぐらい書き出し、優先順位をつけておきましょう!
質問リストを用意する
転職活動を進めていくと、面接や面談など、新しい職場と接する機会が増えていきます。
面接が近づいてくると、
・「どういう身だしなみや話し方をしたら、第一印象が良くなるのかな?」
・「相手の質問に対してどう答えるのが正解なんだろう?」
と、「相手からの見られ方」ばかり気にしがちです…
もちろんこれらも大事ですが、
面談や面接の中では、ぜひ自分の目的を叶えるための情報収集をしましょう!
転職の目的は相手に気に入られることではありません。
ただ、質問はその場ではなかなか思いつかないもの…
ぱっと、思いついたものを下にいくつか挙げてみました。
- 自分が休んだ時のサポート体制
- 実際の園児の受け入れ人数
- 1人当たり保育士の園児の担当人数
- 園児の管理方法やコンプライアンスへの意識
- 事務作業をする時の使用システム
- 事務作業の割合
- 働き方改革への取り組み
- 勤務時間や休日など
- シフト組みの仕方
- 給与体系や評価制度
- モデル年収
実際に働く姿をイメージすれば、質問はこんなものではないですよね?
ぜひ転職軸と照らし合わせた、あなただけの質問リストを作ってください!
計画的なスケジュール管理をする
スケジュール管理は本当に大事です。上手くいかなったばかりに、
「志望度が1位の職場にも関わらず面接が1ヶ月後!志望度2位の内定先の回答期限が今週にきてしまう!」
こんなことが平気で起こり得るからです。
転職活動は就職活動とは異なり併願できる職場はそう多くありません…
仕事をしながらの活動となると、面接や面談にいけるのは多くても週に2回程度でしょう…
この少ないチャンスを無駄にしないために、
・転職軸を定め、優先度の高い職場以外はエントリーせず、しっかりとターゲットを絞る
・志望度の似た職場に関しては極力近い日程で面接・面談スケジュールを組む
こういった工夫が必要です。
もちろん採用側の都合もあるので、こちらの希望通りにいかない部分もあります。
極力自分の希望を伝え、自分が進めやすいスケジュール管理を心がけください。
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保育士転職サイト・エージェントを利用するメリット・デメリット
転職の際におすすめなのが、【転職サイト】を利用することです。
「リクナビNEXT」「マイナビ転職」など、転職サイトはごまんとありますが、
保育士が利用する転職サイトには下記のものがあります。
ですが、
そもそも転職希望者はなぜ「転職サイト」を利用するのでしょうか?
転職サイトを利用するメリット、そして注意すべきデメリットについてお伝えします。
メリット① 求人を探す手間が省ける
もし転職サイトがなければ皆さんはどのように求人を探しますか?
このような流れで探すと思いますが、
これだと時間がいくらあっても足りません!
転職サイトだど、
希望のエリアや条件を検索すれば、
なんと!今募集している求人がピンポイントで出てくるのです!!
例えば、
「神奈川県」
「完全週休2日」
「正社員」
などと検索すると、
「あなたの希望に合う求人は○件あります」
とその条件にヒットする求人が出てきます。
※検索条件などは転職サイトによって異なります。
また年収や休日などの就業条件、求めている経験なども明確に出てきます。
これは使わない手はないですね!
メリット② 自分の希望に沿って転職活動が進められる
・「今すぐ転職したい!」
・「良い案件があれば転職しようかな」
・「将来的に転職を考えているけど、 今は情報収集かな」
と、転職に関する温度感は人それぞれです。
転職サイトに登録したからと言って、すぐに転職する必要はありません。
自分の市場価値を知り、条件の合う職場が見つかれば、ラッキー!!
くらいの気持ちで登録して大丈夫です。
転職サイトによっては、あなたが希望すればプロがアドバイスもしてくれます!
・「自分の転職活動の進め方は本当に合っているだろうか?」
・「自分の経験でどういう職場に転職できるか分からない」
・「面接の仕方や書類の書き方が合っているか分からない」
・「HPや求人上で分かる情報以外の就業環境などが知りたい」
1人で転職活動をするのは、不安が大きいですよね。
ぜひ転職サイトにに登録して、転職サポートサービスも一緒に受けてみましょう!
デメリット① 選考のハードルが少し高くなる
これは採用側の都合ですが、転職サイトは求人を掲載すること自体にお金がかかっています!
「○ヶ月間の掲載で○万円」
といった具合に、法人側は採用コストをかけて転職会社に掲載を依頼しています。
一方で自社HPでの採用や、ハローワーク経由の採用はほとんど無料。
「せっかくお金をかけたからには、良い人を採用したい!!」
こう思うのは当然のこと…
その分選考のハードルは高くなります。
ただ、転職サポートサービスも上手く活用し、しっかりと準備し臨めばこのデメリットは払拭できます。
デメリット② 求人の数に一定の制限がある
転職サイトは本当に便利ですが、基本的に転職サイトに掲載を依頼している法人の案件しか見ることはできません。
自社HPで採用をしており、採用の支援を受けていない法人の案件はそもそも見ることができないんです…
また、特定の転職エージェントにのみ案件を依頼しているような法人の案件も見ることはできません…
※いわゆる「独占求人」と呼ばれるものです。
これも、2〜3社の転職サイトに登録することで多くの案件が見られるようになります!
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おすすめな保育士転職サイト
保育士に特化した、転職サイトを紹介します。
どのサイトも、登録・相談・閲覧すべて完全無料なので、気になったサイトをまずは登録しましょう!
おすすめな保育士転職サイト | 転職サイトの特徴 |
全国対応。複数のエージェントを比較しながら相談できる。 | |
10万件以上の求人件数を誇る最大級の保育士専門の転職サイト。 | |
ほいく畑 | 関東・関西・東海・中国・九州の求人掲載。厚生労働大臣認可で安心。 |
私は、ほいくisお仕事探しに登録しています。
保育士が円満退職をする際のポイント3選
これまで転職時の注意点や転職サイト利用のメリット・デメリットについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
ぜひご自身の軸を定めていただき、その軸に沿って情報収集をしながら転職活動を進め成功させてください。
さて、転職活動が上手くいき、転職先が決まれば、現職を辞めるための「退職交渉」が待っています。
今までお世話になってきた職場なので、去り際はきちんと礼儀正しく、円満に退職したいですね!
「円満退職」のポイントを3つ紹介します。
- 退職の意思はなるべく早く伝える
- 転職先は口が裂けても言わない
- 引き継ぎの資料を事前に作っておく
退職の意思はなるべく早く伝える
転職先が決まったら退職の旨をなるべく早く伝えましょう。
法律では退職の2週間前の告知で問題ないですが、実際は後任選定や引き継ぎがあるため、
そんなに早く辞めることはできません!
遅れれば遅れるほど、後任選定の時間や引き継ぎの時間がなくなり、退職先に迷惑をかけてしまいます。
勤務先のルールや状況にもよりますが、一般的には遅くとも2ヶ月前までには伝えるべきとされています。
可能であれば、転職先に入職時期の猶予を貰えるように先に交渉をしておくと良いですね。
転職先は口が裂けても言わない
退職交渉をした時、退職先の担当者から聞かれる可能性が高いのが、
「退職理由」と「転職先」です!
退職理由については自分の考えをしっかり伝え、また退職先から引き留めを受けても気持ちは曲げずに、粛々と交渉を続けてください。
この時に注意すべきは
【転職先の名前は出さないこと!!】
なぜなら特に保育士は法人同士のネットワークが強く、転職先と繋がりがあるケースが多いからです。
退職先から転職先に口利きをされて内定が無くなったという話もたまに聞きます。
(本当に恐ろしい話ですけどね…)
口が裂けても転職先の名前は出さないようにしましょう。
引き継ぎの資料を事前に作っておく
当たり前の話ですが、退職の際に大事なのは、
「極力退職先に迷惑をかけないこと」
特に引き継ぎに関しては適当に済ませてしまうと、その後の業務が上手く回らなくなり、
退職先にかなり悪い印象を与えてしまいます!
とはいえ、いつまでも退職先のことを考えるのではなく、転職先への準備を進めていきたいですよね!
この時に有効なのが「先に引き継ぎの資料を作っておく」です。
資料を作って残してさえおけば、最悪口頭の引き継ぎができなくても退職先への被害は小なく、口頭で説明する時も資料があった方が説明しやすいですよね。
この時の注意点としては
「業務の進め方」
「苦戦する可能性が高いところ」
「園児に関する情報」
をExcelの資料などで簡潔に上手くまとめ、誰が見ても分かるようにすることです。
ぜひ事前に準備を進めておいて下さいね!
保育士転職を成功させる方法 まとめ
この記事を最後まで読んでくださった、あなたは転職を成功させる方法や、注意点がわかりましたね。
売り手市場の保育士。
まずは、転職サイトに登録し、自分の価値を知るところから始めましょう。
今転職を本格的に考えている方も、そうでない方も、この機会に登録して情報収集して下さいね!
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